「バイバーイ!また明日ー!」
シャワールームの前で唯と別れてから、
体育館倉庫へ片付けに行く。
「はぁ~あ…。
さっきから、先輩のことばっか考えてる…。」
ガタガタ
ものすごい音が後ろから聞こえて、
あたしは振り返った。
「来栖流香、みーつけた。」
「!?」
黒い袋を被せられて、あたしは意識を失った。
「ん………」
あたしは暗い部屋の中で目ざめた。
ここどこ?体育館倉庫?
「痛っ……」
足をひねって動けそうにない……
「目、覚めたんだ。」
闇の中に一人、男がいた。
「あんた、誰?」
あたしは警戒心剥き出しに聞いた。
「俺、火崎稜。1年C組。黒澤桐夜にちょっとした恨みがあってな」
男は、そう告げた。
「大人しくしていてもらうよ。」
ガラガラ…………
体育館倉庫のドアが開いた。
そこから現れたのは……
「お前何、俺の女に手ェ出してんの?」
とくん…
「く、黒澤せん…ぱ…い?」

