「なんで、それを?」

唯はあはは、と笑った。
「前に聞いた流香の好みに
ドンピシャじゃん。 いまだって、
『なんであんなに格好いいんだろ。』
とか、呟いてたじゃん。」



そう。
あたしは唯に好みを教えていた。

黒髪で、背が高くて、
バスケが上手くて、年上。
で、イケメンで運動、勉強出来るひと。
まさに黒澤先輩だった。