ー次の日ー
華怜に心配かけたくないからいつも通りを装えるように頑張ろう。
「おはよう、華怜♪」
「…おはよう。目腫れてるけど大丈夫?」
「大丈夫大丈夫〜☆」
華怜は心配そうに見つめる。
「優奈、あたしの前では素直でいいんだよ。心配かけたくないとかそういうの考えたらダメだよ」
…華怜。やっぱり華怜は一番の友達だよ。自然に涙が溢れてくる。
「…華怜」
「辛かったよね」
「昨日電話したらね、後ろで女の声がしたんだ」
「…それって」
「多分、綾乃だと思う…」
「…許せない、あの女」
華怜は怒りに満ちている。
「もう、いいの」
「…優奈、悔しくないの?」
「またゴタゴタになったら嫌だから…」
「そっか…最低な男だよ、類くん」
それから数日後、茉弥と廊下にいると慶が話しかけてきた。
「優奈、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
慶と話していると、とんでもないことを聞いた。
あたしは誤解していた。