「優奈、どうするの？」
「今日夜、電話してみる」
ーその夜ー
よし、かけてみよう。
「…もしもし、類」
「おう…どうした？」
向こうはやけに騒がしく、女の声も聞こえる。
「…今なにしてるの？」
「家だけど…」
これは絶対嘘ついてる。
…素直にもう言おう。
「類、どうしたいの？もう、類の気持ち分かんないよ。…ごめん、別れよう」
「…わかった。短かったけど今までありがとな」
…プーップーップーッ…
最後に類からそういう言葉が出るとは思わなかった。
その夜は思いっきり泣いた。
色々な思い出がよみがえって辛かった。
