愛してるから『Say good bye』




それからあたし達は毎日連絡をとるようになった。


連絡をとるようになって2週間。
あたしは類を友達というより、
気にするようになっていた。

多分、…好きなんだと思う。


「おはよう☆」
「おはよ♪」

移動教室だったから華怜と廊下を歩いていると類と会った。
最近は見るだけでドキッとしてしまう。

「お前週末暇?」

華怜は先に行ってしまった。

「暇だよ」
「じゃあ金曜夜遊ぼうぜ☆」
「遊びたいけど…」

うちは厳しくて夜家を出てはいけないという決まりがある。
…でも類と遊びたいな。

「うち、厳しいのか?」
「うん…」

やっぱり似ているからなんでも分かるのかな。

「無理しなくていいぞ♪」

「…でも遊びたいから茉弥ん家泊まるって嘘ついて遊ぶ〜」
「わかった、じゃあまた夜連絡する♪」

そう言って友達と去っていった。


急いで移動先の教室に行くと、華怜がニヤニヤしながら待っていた。

「華怜、気持ち悪いんだけど」
「類くんといい感じなんじゃない?♪」
「…そうだといいんだけど」
「いや、絶対向こうも気があるって」

1時間、恋愛話で授業は全く聞いていなかった。


ー金曜日ー

あたし達は類のお父さんのバーにいた。
忙しいらしくて類も手伝っている。

「あたし邪魔じゃない?」
「全然☆これ飲みながら待ってろ」

類がカクテルを作ってくれた。

「ありがとう」

お客さんも少しずつ帰って、店の中も空いてきた。

「類の彼女か?」

暇になった類のお父さんが話しかけてきた。

「ち、違いますよ!」
「類が店に女の子連れてきたこと一度もないのよ」

店で働いている30くらいのお姉さんが言った。
その言葉に少し期待してしまった。


0時を過ぎた頃、類は手伝いを終え、あたし達は屋根付きの広場に行った。

「寒くないか?」

類は着ていた上着をあたしにかけてくれた。

「類、寒くないの?」
「大丈夫☆気にすんな」

そう言って類は煙草に火をつけた。

珍しく二人の間に沈黙が流れる。

…この際だから、もう素直な気持ちを伝えたいな。


「…なんか優奈といると落ち着くんだよな。それに最近毎日逢いたくなる」

…!!
あたしが言おうとしてたこと、全部類に言われてしまった。

「あたしもそれ言おうと思ってた」

「…優奈、俺優奈のこと好き。付き合ってほしい」

「…ぷっ」
珍しく真顔で言うから笑えてきた。

「なんで笑うんだよ!」

びっくりした顔で類が言う。

「…あたしも類が好き。付き合ってください」


類は笑顔であたしを抱きしめた。

「よかった~。なんか俺達微妙な関係だったもんな」
「うん。これでちゃんとした関係になったね☆」


もう曖昧な関係じゃない。


カップルになれてよかった…。