素顔を見抜かれて。

「大丈夫だよ」


なんとかな。


「私誠人くんと出会えて良かったです!」


「え?」


「私と出会ってくれて有難う御座います」


晶深々と頭を下げた。


「頭上げろよ」


「エヘヘ♪」


「俺も昌に会えて良かったよ」


「そうですか~?」


「まぁな」


今のお前の見た目は地味でも、『菊乃』であるお前と何も変わらない。


見た目がどんなだろうと、お前には力がある。


そんなお前に惹かれるやつはきっとたくさん居る。


この俺のように・・・