秘めた想い【短編】

そんなことを考えていると、ガタイのいい男がまた青年の上に股がった。


手は出さず、上から見下ろし、不気味に笑った。

それを見た長身の男も、ナンパをやめて近付いて来て、足で胸を踏んづけた。


二人は不気味に笑って顔を見合わせ、再び攻撃体勢に入った時、

野次馬の中のナンパされていたミニスカートの女が近付いて来ていきなり二人に言った。


「ちょっと〜。

二対一はフェアじゃないな〜。

喧嘩はやっぱタイマンじゃないとね〜。」


彼女は近くで見ると、とてもハッキリした顔だちで綺麗な子だった。

倒れたまま下から見上げると、丁度彼女のミニスカートからパンツが見えそうで、目のやり場に困った。

そんな動揺に彼女は気が付いたようだったが、

全く動じることなく青年を見て、目を合わせてにっこり笑った。

そして彼女は顔を上げてまた二人に話かけた。