重たい瞼をゆっくりあげると ぼやけた視界の中に……翼君がいた ………ような気がする。 でも確かに声も聞こえた…よ 『もう一回熱計るか?』 ほら……私の耳には翼君の声が…… 「ホンモノッ?!」 ガバッと勢いよく起き上がれば 私が寝ているベッドのすぐ横で 胡座をかいて座っている翼君がいる。