山本君が私に気づいてくれたおかげで 桜君にさらに近づくことができた。 「おはよっ、真紀ちゃん! 山本君と一緒に登校??」 『俺ら幼馴染みだしな〜♪』 いや……私、真紀ちゃんに 聞いたんだけどな〜。 肩を組もうとした山本君の手をピシッと真紀ちゃんが払い除ける。 こんなにも近いのに 桜君とまだ一回も話してないっ……