「ご、ごめっ…
見送ろうと思ったんだけど…」


『俺は大丈夫だから』


「ごめんね…迷惑ばっかかけて」





ドアノブに手をかけていた翼君が、私の言葉を聞いて振り向く。







『そう思うなら…
早く風邪治せよ♪』





いつもと違った優しい笑顔に……


顔がだんだん熱くなるのがわかる。




ありがとう、翼君。