「輝・・・どうしたの?」

「あ、いや。なんもねぇよ・・・好きじゃねぇ。」

ホントどうしちゃったんだろ。
何かあったのかな、未来さんと。

私はそれ以上、何も聞かなかった。
聞いちゃいけない気がしたから。
私は窓の外を見ていた。

まだまだバス停にはつきそうにないな。

・・・って何この感触。
手に何か乗ってる。

私はしたをみるとそこには輝の手が乗ってあった。
いやいや・・・何で乗って・・・

「なぁ、舞恋はさぁ・・・なんで俺と吉竹が付き合ってるって思った?」

そう言いながら乗せている手が絡んできた。
何で付き合ってもないのにこんなことするの・・・

ひ、輝は・・・そんな人じゃないはずなのに・・・

「・・・して・・・」

「えっ?」

「離してっ!」

私は握ってた手を無理やりはらった。

「舞恋?」

「輝がそんな人だなんて思っていなかったよ・・・」

私はうんざりした・・・ていうかやっとわかった。
輝は元カレと一緒で軽い男だったんだ・・・

信じたくないけど真実。
握られたときは焦ったけど、後々考えたら嫌になってきた・・・


そのあとバス停から降りてもさよならも言わずに私たちは帰っていった。