好き・・・大好き・・・



私は放課後、野球部の顧問の先生に尋ねることにした。
事前に訪ねとったほうがいいと思うし・・・

私は職委員室に脚を運んだ。

「失礼します。1年の相澤舞恋です。野球部の顧問の先生はいらっしゃいますか?」

職委員室に入ったのは初めてだったから緊張する。

「何かようかね?」

後ろから声が聞こえたから振り向くと背の高いちょっとおじさんの先生が立っていた。
格好てきに野球部の先生だ。

「あの・・・野球部の顧問の林先生ですか?」

「そうだが、何か?」

「あの、私、マネージャー希望なんですがどんなことしたらいいのでしょうか。」

「そのことなら吉竹に全部教えたから吉竹に聞いてくれ。」


え・・・なんで未来さんが?

「え、先生。なんで吉竹さんが?」

「吉竹もマネージャーになるって言ってたぞ。」

未来さんがマネージャーに・・・
だから一緒に帰ったり廊下で話してたり。
あ、あの時のよろしくはマネージャーとしてか・・・

「わかりました。吉竹さんに聞いてみます。」

「おう。明日からよろしく。」

私は教室に向かった。
未来さんいるかな。

やっぱり未来さんもマネージャーになるのか・・・

私だけじゃなかったから良かったけど、でもその相手が未来さんなんて・・・
なんかわかんないけど苦手なんだよね・・・

教室に入るとなぜか結構前に解散したはずなのにまだ未来さんがいた。

「あ、舞恋ちゃんだよね。私もマネージャーやるから。よろしくね。」

「あ、うん。えっと・・・マネージャーってどんなことするのかな・・・?」

「自分で考えたら?」

「え・・・」

未来さんの表情はさっきまでと違って真顔だった。
なんというか・・・怖い。

「マネージャーだったら自分で考えたら?ふふ・・・」

未来さんはそう言いながら教室を出て行った。
未来さんってこんな人だったんだ。
優しい人だと思っていたのに。私は立ち尽くしていた。