鼓動がうるさい。
ピアノの発表会のときよりも
試験の前よりも
ずっとずっとうるさい。

太陽の熱が
徐々に近づいてくる。


『太陽ー!!!!』


「?!」

下の方から太陽を呼ぶ声。
この声は…太陽の担任の高橋先生だ。

「やっべ…
ガラスはずしたままだった…

2人でいるとこ見られたら
面倒になるから
成宮はここに隠れてて。」

「う、うん…」