タイムドロップ[X]



ここは過去でもない。未来でもない。


いま、私が行きたいのは雪夜のところ。

M高へと足が動く。


『これ、つくってあげたのよ。
タイムドロップ。』


なんて、嘘。

これはただの飴。


私が欲しい言葉をくれるのは
たぶん雪夜だけだから。

私の目を冷まさせてくれるのは
雪夜だけ。