「へー若返りの薬。
そんなん研究してんだ。」


この声。
雪夜だ。

あの頃憎たらしくて仕方なかった
雪夜、だ。


「悪い?」

つい可愛くない態度。
この歳になっても素直になれない。


「女ってそういうのすきだよな。
あっほらしー。」

「うるさい。邪魔だからあっち行って。」


「若返んなくても
お前は十分綺麗じゃん。」



……そうそう。


この言葉で
不覚にも恋におちた。