タイムドロップ[X]



わたしに気づいた類先生。
相変わらず綺麗だ。

「あ、そうです…!」


そっか、
過去に戻ったことがなしになっているなら
私と類先生の会話も
全部ないってこと、か。


「なにか用事?」

「あのっタイムドロップって…」


「あ、


もしかして、食べた?」

「…食べちゃいました…」

「[X]って書いてあったでしょ?」

「…はい。」