ゆっきーの運転で
M高まで向かう。

数十分の距離だった。



「ようこそ、M高へ!」


ちゃめっけたっぷりに
学校の門を開けながら
ゆっきーが言う。


「わー…」

「俺ら、ここに通うのかー」


目を輝かせるふたり。

懐かしい気分になる。
始まる高校生活に期待と不安を抱いていた。
この門をくぐったときの感動は
いまでもよく覚えている。