タイムドロップ[X]



「あー実感ねーな…」

いつもの帰り道。
今日はふたりだ。

「そうだね…
卒業したくないね。」

「だな。
まぁ、俺らはずっと一緒だけどな。」


「………」


サラッと言ってしまう太陽。
でも少し顔が赤い。


「ふふ、頑張ろうね。」

「おちたら一生兄ちゃんにからかわれるし(笑)」


こういう瞬間
幸せを実感する。

隣にいれることが
どんなに幸せか。
太陽と笑いあえることが
どんなに幸せなのか…。