「頼りないかもしれないけど…
私だって心配なの、不安なの…
太陽のこと大好きだしはなれたくないんだよばか…」


本音。
あのときの、いまの、
わたしの本音。


「………ごめん明日香。
ありがとな…。」


強く抱きしめる太陽。

中3なんて、大人からみればただの子供。
そんな子供だって
たくさんの不安抱えて生きている。


「………ほんとは
もうわかってるんだ。
兄ちゃんは悪くないって。

だけど、辛かったのは確かだし
素直になれない自分がいる。
兄ちゃんを許せない自分がいる…。」

「……うん…」