「ごめんな…お兄ちゃんのせいで…ごめんな……」


小さい太陽を抱きしめる。
でっかくなれよ。
いっぱい食べろよ。

「雪夜、そろそろ電車の時間、行くよ。」


「………ばいばい、太陽。」



泣いてる太陽をふりきって
母さんの地元へと帰った。


太陽の家族を引き離して
医者を継がせるという父さんのプレッシャーを
すべて太陽におしつけた。