「おはようございま~す… まだ誰もいないか。」 『おはよう。』 「えっ…?」 誰もいないはずのオフィスから 声が聞こえた。 『どうした。早いな。 彩にしては珍しすぎる。』 「早起きできたんで…!」 『そうか。よしよし。』 「へっ…?」 急に頭を撫でられたことに 驚きすぎて、ヘンテコな声が 出てしまった。 『あ…すまん。無意識だった。』 「いい、え…。」