片想い

「陽菜?どうかした?」

雪が心配そうに私を見る

「大丈夫やで。暑いし自動販売機で買お」

購買から離れ自動販売機の所に向かっていた時、

前から目を疑ってしまう程の事をしている人が歩いて来た


「あれ、小学生の時、よくやったよね?」

さすがの雪も前から歩いてきた人が馬鹿に見えたのだろう

缶を何個も積み上げて歩いている光景はあまりにも馬鹿に見えた

そんな人がこっちに向かってきたので端に寄ろうとした時、


ガッチャャャャャーン


馬鹿だ


その人はめんどくさそうに缶を拾いはじめた

「陽菜~?行かんの?」

「ちょっと待って」

私は彼の周りに落ちている缶を集めて彼に渡した

「拾ってくれたん?ありがとう」

・・・・こんなイケメンな人居たん?

イケメン?

イケメンと言うかなんかこの人良い