有「俺も部活行ってくるかな」


妃「じゃあアタシは先に帰ってる」


有「おう。喧嘩買うなよー」



どんな忠告だよ。



有音が部活やってるって意外だし
こんな金髪バカだけど
バスケ部のエースだったりする。


(そんなヤツが
毎回注意されているんだけど)


バスケ部に
有音は必要不可欠な存在らしい。
本人も特に力を入れているし
努力は人一倍だと聞く。



その努力を勉強にも費やせと
どの教師も願っているか
本人は知る由もない。



妃「心は彼待ちだし、有音は部活かぁ…。まぁ、いいか。帰ろ」



鞄を持って校舎を出た。

『有音、今頃頑張ってんだろうなぁ』

なんて呑気に考えながら
体育館の近くを通り掛かった。






…と。




何やら空気の思わしくないところに
遭遇してしまった。