姫さまvs王子さま

さすがに深夜の街中は
若い男性達が外をウロウロしている。
たぶんホストとか飲み屋とかの
客寄せだと思う。
声は掛けられたけど軽めに無視。
相手に出来る余裕なんてないから。


制服のままバイトに行って
そのまま飛び出してきたから
警察に見つかったら確実に保護される。
そこまで考えてなかったから
この格好は若干の後悔。

まぁそうは言っても
身寄りもないし学校も行かないから
保護されたところで
行き場所はないんだけど。






しばらくフラフラと歩いていると
繁華街から外れたらしく
徐々に明かりが少ない通りに出てきた。



妃「ラッキー…公園見っけ…」



ここがどこだかよくわからないけど
だいぶ疲れてきたし
とりあえず目の前に現れた公園に立ち寄った。



妃「うわー気味悪ッ」



電灯がポツンと1つベンチを照らしているだけで
他は真っ暗だから不気味すぎる。

ひとまず休憩したくて
ベンチに腰掛けた。