遥「なんでそんなに喧嘩したいの?」


妃「アンタには関係ない」



それ以上深く追求しないで。
何も聞かれたくない。
何も話したくないの。



遥「俺が見た限り、毎回誰かを助けてる。自分を犠牲にして…」


妃「それ以上言わないで!!」



思わず叫ぶように拒絶してしまった。

しかし雪城は驚く訳でもなく
表情1つ変わらず
まっすぐアタシを見ている。
それがイヤでアタシは視線を逸らした。

見透かされている気がして
無性に腹が立った。



遥「ゴメン。誰にだって触れてほしくない事はあるね」


妃「わかってんなら、それ以上聞かないで…」



あいかわらず視線を外したまま
小さく答えた。



遥「だけど妃芽ちゃん。君、危険だよ?」


妃「…」


遥「男相手にどれだけ威勢が良くても、君は女の子なんだよ?下手したらレイプされるかもしれない」



『レイプ』
その言葉に凍りついた。