「やばいやばいやばあああい!
 莉香!聞いて聞いて聞いて!」

「そんな急がなくても私はいなくならないから」

「あのねあのね!あたし好きな人できた!」

「えええ!?誰誰!?」

「同じクラスのー‥」


莉香とは小学生からの仲。
何でも話せて分かち合える存在。
あたしにとってかけがえのない存在。


‥だったはずなのに。


なんで理解してくれないの?
あたしが間違ってる?


――ううん、間違ってない。
間違ってるのはみんなの方なんだ。

好きな人と一緒にいたい。
て思うのは当たり前の事だもんね!