1年後――――――春。







「秋希、綺麗だね。」



そっと私の横で頷く彼。





「また、来年も一緒に

     この桜の木見ようね。」





私たちは、ここで出会った。



キラキラ舞い落ちる



桜の花びらと、温かい



陽の光の中で・・・





頭に桜の花びらを乗せて



目を開く秋希の顔がまだはっきりと



浮かんだ。