ガクガクと震える足

「怖がらんくていい
俺は、ひどいこともせぇへんし、知夏を汚いとも思わん」



涙がボロボロと頬を流れる


「大丈夫やで」

『琉依っ……琉依ぃ…』


大声で泣くあたし



琉依は
あたしが泣き止むまで
ずっと抱きしめていてくれた




10分くらいで泣き止んで

琉依にパーカーを着せて
下に下りた


『お姉ちゃん、ハンバーグ食べたいっ』

『しずくごめんっ
まってな
後、お皿に盛るだけやから』
『お腹空いたっ』
『はいはいっ』


ハンバーグと野菜とポテトサラダをお皿に盛って
テーブルに運ぶ



『出来たっ
しずく、ご飯03人分お茶碗にいれて』
『はぁい』


『おーい
琉依ー
ご飯出来たでー』

階段の下から叫ぶ

「わかった」

返事が返って来たから
リビングに戻った



――――――ドンッ!!


鈍い音がするとすぐに
琉依の声が聞こえた

「いってぇ…!
知夏ぁー」


『はいっ』
「痛いんですけど」
『…落ちたん?』
「右足鈍いってゆったやん」
『大丈夫?』

「―――いっ…てて…!」

『右肩…』
「大丈夫っ…」
『明日朝病院行こ』
「大丈夫やって」
『あかん』


琉依に肩をかし
立たせてリビングに戻る