頬を涙が伝った
ズズ……
鼻をすする音が聞こえた
紛れも無く
琉依だった
風邪で鼻がやばいのと
――――――琉依は泣いていた
琉依の頬を
涙がボロボロと零れた
琉依の頭を撫でながら
知夏も涙を流した
今の琉依の心に
怒りや憎しみは全くなかった
知夏と琉依を出会わせてくれた侑也に
感謝していた
「お前には…絶対負けへん」
死んだ相手にまだ張り合ってる琉依
琉依にとって侑也は
事実、大切な友達だった
お互いに信じ合える
大切な友達だった
「お前に………俺は…知夏をずっと愛し続ける…幸せに………」
琉依はしんどそうに言った

