『琉依?大丈夫?』
そろそろ葬儀が始まる
「ん…」
琉依は起きあがると
真っ赤な顔で知夏を見た
『01番後ろ、夏稀が取ってくれてるから、そこ座ろ
ここ、社員の人達の席やから』
「…ん……」
もぅ息は荒くない
『大丈夫?』
「ん…」
フラフラの琉依を支えながら
席までつれてゆく
「やばい…死ぬかも」
『大丈夫っ
知夏の前で死ぬとかゆぅな』
「ごめん…」
『もたれてきていいで』
「ありがとう…」
いつの間にか
いつもの咳は止まっていた
葬儀の間中
琉依はしんどそうに知夏にもたれていて
お焼香なんて行けなかった

