『もぅ侑也はいいねん
ふっ切れた』
「嘘つくなよ
未練ありますって顔に書いてある」
『ﾎﾝﾏにちゃうって
最近気になる人出来たから』
「そーなん?」
『うん
知夏も前に進んでるで』
「よかったやん」
『うん
琉依のおかげかな』
「当たり前」
『えー
やっぱ今の言葉取り消すっ』
「ごめんってぇ」
『あはは
いーよ
ﾎﾝﾏに琉依のおかげって思ってるから』
そう
琉依のおかげ
ありがとうな
「で?誰なん?」
『はぁ?秘密やし』
「俺ら友達やと思ってたのに」
『大阪人ってわかるずぅずぅしさやめて（笑）』
「うっせ
教えてや」
『そのうちわかるって』
そんな会話をしているうちに
琉依の家
小学生の時はもっとゆっくり過ぎていた時間が
今の知夏にとってはめっちゃ早い
