小指に繋がる一本の糸











目覚ましたのは03日後


病院のベッドの上だった





『ん…ここどこ……ゴホッ…』

「知夏っ」


『え…琉依…ゴホッ…』

「大丈夫?!」


『え…ゴホッ…
なに?ここ…ゴホッ…ゴホッ
病院?…ゴホッ』

「そう
寝てる間もずっとせきこんでたから、母さんが病院連れてきてん」




『ありがとう…』


「03日も寝たまんまやってんで」

『03日……03日っ?!…ゴホッ』


「でかい声出さんでえぇって
てゆーか大丈夫か?」

『あ…うん……大丈夫……ゴホッ…』







「知夏…」

『ん…?』

「侑也のとこ行こ」

『え…?』


ゴホッ…ゴホッ…



「一人で行くのが嫌なら俺も行くから
ちゃんと行ったろ?」






琉依は

咳込む知夏を連れて


侑也の病室に行った