家帰ったら
背中…確認しよ…
――――――放課後
『琉依、01緒に帰ろ
今日部活ないんやろ?』
「うん…」
家に帰ってすぐ
『琉依』
「…何?」
『服…脱いで』
「…は?」
『早く』
琉依は嫌だと言った
固く断った
それが
あまりに不自然だ
『脱げって』
あたしは琉依の服を無理矢理脱がした
見た瞬間
ア然とした
タバコを押し付けられた火傷の痕…
『琉依っ…』
「ほっとけよ…!!俺のことなんか
俺は、俺のやり方でお前を守った
そう思ってるねんから…!!」
琉依は目に涙をためていた
『琉依…』
あたしは琉依を抱きしめた
「やめろよっ…」
『泣きぃや
あたしの前やからって、悔しさ押さえんでいいから…
泣きたい気持ち隠すことない
あたしのこと守ってくれんでもいい
あたしは大丈夫やから
もしまたこんな酷いことされそうになったら、迷わず抵抗して
あたしになんか構わず抵抗して
自分の体犠牲にしてまであたしを守らんとって』
あたしはいつの間にか泣いていた
琉依は
無言の訴えをし続けていたのかもしれない
あたしはそれに
気付けなかったのかもしれない…
初めて
あたしを抱きしめながら
泣きじゃくる琉依を見た

