それから、その体勢のまま、 関係ない人が勝手に入り込んだって、怒られないかな…… と、今さらながら心配になってきた。 そんな風に考える余裕が出てきたとき、どこからか、ボールのバウンドの音に混じって、 「せりざわ!パス!!」 そう聞こえた。