「やっと止まった……」
鳩を見つけて5分。
あれから鳩はゆっくりと歩いていき、私もゆっくりと追いかけた。
まさか鳩が止まってくれるのに、ここまで時間が掛かるとは思わなかったけど。
最初はただの気まぐれで、撮るつもりもなかった鳩。
いつのまにか、最高の一枚にすることしか頭になかった。
私は、さっきからずっと顔から離さなかったカメラをしっかりと構えなおす。
「私のフィルム一枚目まで、3・2・1………」
予想外の一瞬だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…