「じゃあ、もう行くね!」 これ以上不安を隠しきれない顔になったら困ると思い、蒼に背を向ける。 すると背後からまた、蒼の声がした。 「付け足しっ」 私はもう振り返らなかった………つもりだった が、 蒼の意味深な言葉に思わず振り向いてしまった。 「バスケ部には、あんま近づくなよ」 え…… 「どういう意味…」 振り返ったときには、もう蒼の背中が見えていた。