「よく聞けよ」 にやにやしているのかきりっとしているのかよく分からない顔で、部長は私達を見回す。 その時点で、またも騒がしかった小さな部屋が恐ろしいほど静かになった。 これがよくいう“幽霊が通った”なのかもしれない。 もちろん、幽霊なんて通るはずもないけれど。 「いいかお前ら…。最高の写真をカメラに残せよ」 その後、部長は最後の締めで言った。 「行ってこい!!」