思わず部員全員が部長と同じ方向の、窓の外を見る。


「…じゃあ、何を撮れば」

私は外から教室にいる部長に視線を戻した。



「それは俺にも分からないけど」


意外な返事が返ってきたことに少し驚く。



「だからこそ、むずいテーマを校長に頼んだんだよ。俺もお前らも、自分で考えないと」



教室中がざわざわと騒がしくなった。

部長を除いてたったの10人だけど、充分の騒がしさだ。