───────それから、10分くらいだろうか。 繋いでいた手がパッと離され、真っ暗な視界のなか、先輩の声がかかった。 「着いた。目、開けて」 どこかで嗅いだことがある、微かな香り。 これって──────────────── 私はそっと目を開けた。 「……………わ……あ」 私たちの目の前には、一面紫色に染まった、無数のラベンダーが広がっていた。