その呟きに応じるかのように、登稀先輩は白い歯を見せて私に笑った。



私は将来プロのバスケの選手になる人を、

すごい人を撮ることになったのかもしれない…




──────この時の私は、そんなことばかり考えていて、先輩の辛さなんて、ちっとも分かっていなかったんだ