登稀先輩の、瞳 一つもぶれない黒目。 引き締まった顔つき。 彼にはもう、周りの雑音は何も聞こえていないようだった。 彼の周りだけの空気が、違う。 真っ直ぐに、ただゴールだけを見つめる。 真っ直ぐに。 ………なんて、集中力