生き続ける-消えない思い出-



登稀先輩の、瞳



一つもぶれない黒目。

引き締まった顔つき。



彼にはもう、周りの雑音は何も聞こえていないようだった。

彼の周りだけの空気が、違う。



真っ直ぐに、ただゴールだけを見つめる。
真っ直ぐに。



………なんて、集中力