「どういう意味だよ」 「あれ……もしかして自覚ないのか?」 部長は俺の言葉を無視して、 そっか、自覚ないんだ… 意外と鈍いんだよなー いや、意外じゃねえか… なんて、ブツブツと独り言を言い始める。 突っ込み所満載だったけれど、俺は自分の涙が乾いて姿を消していたことに気付いた。 そんな俺を見て、独り言をやめた部長はニッと笑う。 「ま、堀内が思うようにやれば?」