──────今の蒼の表情を見ると、胸が痛い。



私が悪いのに

私が、蒼の言った事を忘れてたから


だから蒼は、何も悪くない

悪くないんだよ

何も……



「…はい」


私は、今にもどこかへ消え入りそうな声で返事をし、夕焼けで真っ赤に染まっている教室を後にした。


蒼と、部長だけを残して────────────