蒼に言われたこと

すっかり忘れていた。



“バスケ部に近づくな”

ということを────────



言葉が詰まっている私を、蒼は不思議そうに見ていた。



私は、一呼吸置いてから、

しっかりと蒼の目を見る。



「蒼」


今日で何度目か

彼の名前を呼ぶのは。