先輩は、掴まれている自分の腕を見てから、私の顔をゆっくりと見つめ直した。 「梓?」 そう面と向かって自分の名前を呼ばれて、 トクン と胸がまた高鳴る。 それと同時に、私はハッと現実に戻り、自分のしている行動に驚きを覚える。 「すっ、すみません…!」