「あ…だよな。そういや俺のこと名前で呼ばせてるの、男子からだけだし」 そう言った先輩の、なんともいえない表情を見ていると、何故か自分が後ろめたくなってしまった。 「あの、」 思い切って声をかける。 「登稀…先輩、なら」 私の首から頭にかけて、肌の色がみるみる薄いピンク色に変化していくのが、自分でも分かる。