学校に着いて、教室に入ると珍しくケイタがいなかった。


今までは、自分の机に俯せて寝ていたのに。


「休みなのかな?」


カバンを机に下ろしながら、ふと空を見上げた。


あ、携番ぐらい聞いとけばよかった‥‥


見上げた空は、いやに澄みきっていて雲一つなかった。


中ブの授業が始まっても、ハルのお弁当食べても頭をちらつくのやっぱりナオで。


なんでか、本当にわからないけどたまにカナタの顔が脳裏を横切った。


気づけば、放課後であたしの前の席は一度も埋まることはなかった。