両親が死んだ日も、あいつは泣かなかった。


俺の方が兄貴なのに、またあいつの笑顔に救われたんだ


こんなんじゃ駄目だって、気づかされた


俺は、何度もアイツに救われた。


だから、今度はあいつを俺が救うんだ


あいつを守るんだ


これだけは譲れねぇ


あいつを守るのは、俺の役目なんだ


「つーか、あの白鬼の総長。なんで俺の事知ってんだ?」


あいつは、俺のことを知ってた。


いや、今はこの街で俺を知らない奴の方がいねぇか


でも、俺があいつを助けた?