でかいマフラー音を鳴らしながら、広い道路を走る。


昨日マナが言ってた白鬼のところへ行ってきた。


あのハルにも何も言わずに出てきた。


大好きな俺のかわいい妹。


生まれたときからずっと一緒で


両親が帰らない夜は、情けなくも夜に怯えて震える俺に『大丈夫だよ』って


笑顔で言ってくれた。


だけどな、気づいてたよマナ


お前の体が、震えてたの。


お前も怖かったのに、俺は無理な笑顔を作らせてた。


最低な兄貴だよな


だから、もうお前の無理な笑顔は見たくねぇ