膝に冷たさが伝わる。


一口、口に含み中で遊んで飲み込んだ。


チャプリと音を立てて、ペットボトルの中で揺れる水。


「まさかだけどさ、マナちゃんって『二重人格』なんじゃないの?」


レオが真剣な面もちで言う。


「ぶっ、ははっ。それはねーだろ」


思わず笑ってしまった。


ケイタも肩を震わせている。


「ちょ、なんで笑うのさ!こっちは大真面目なの!」


両頬を膨らませながら、レオがむくれる。


「だってなぁ、ケイタ」


「ククク、レオにも冷たい水をあげようか?今なら顔に真正面からかけてあげるよ」


「お前、そんなに俺のことが嫌いなのか?」